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脚本:原田ゆう

--この作品を書こうと思ったきっかけを教えてください。
イスラエルによるガザ侵攻の際に、電気や食料などが不足するガザの人々に向けて、イスラエルの市民がSNSで自分たちは豊かに暮らしてますというアピール動画をあげていたのがきっかけです。イスラエル市民の差別的態度に、関東大震災時の日本の市民が起こした虐殺事件を想起させられ、加害について、描こうと思いました。

--本作はリーディング公演を経て、観客の意見を取り入れながらブラッシュアップをしていますが、リーディング公演から大きく変化したところや登場人物を教えてください。
大木さんという新聞記者を関西人にしたこと、出来事を整理したこと、ドラマの展開をより登場人物のパーソナリティに近づけたことです。

--この作品において原田さんが一番大事にしているものはなんでしょうか。
強い言葉やわかりやすい結論などで思考停止することなく、考え続けていくことです。葛藤をしていくことです。


--思い入れのある登場人物を教えてください。
全員でございます。

--最後に公演を心待ちにしている皆さんにメッセージをお願いします。
キャストさんは素敵な方々ばかりで、書かれた以上のものを表現してくれています。登場人物と共に心が揺さぶられ、葛藤していただけたらと思っています。


原田ゆう
大学で演劇を学ぶ。在学中よりコンテンポラリーダンスの活動もはじめ、2008年からイデビアン・クルーに参加。並行して劇作活動を続け、2016年より、劇作家として、劇団温泉ドラゴンに参加する。
近年の上演作品に、文学座アトリエの会『文、分、異聞』、劇団温泉ドラゴン『悼、灯、斉藤』がある。
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