
第18回公演
『キラー・ジョー』
インタビュー
ジョー役:いわいのふ健

--『キラー・ジョー』を初めて読んだときの感想を教えてください。
屈折した愛憎劇。明日は我が身だな。


--ご自身の役について、どのような印象がありましたか?
または、どういう人物だと思いますか?
この、「ジョー・クーパー」という人は表は刑事、裏は殺し屋。しかも格安で殺人を請け負う。どうやら曲がった事が嫌いで、正義も悪もなく。自分の道理で動く。俺にとって「ジョー」はとてつもなく汚い事をするが美しさを感じる……。身だしなみに気を使う、それは他人をとても意識しているし、汚いことが許せないから。頭の中では本人の意識とは別に周りからは道理がずれていて理解されない、それを実行する事は困難を極めるがどうしても許せないから死に物狂いで実行に移す。全ては自分以外の人の為に。そんな風に生きてる「ジョー」が今回の案件で「ドティ」と出逢う。許せない奴がこれだけは自分の道理を曲げてもいいと思ってしまう存在と出逢った時どうなるかは毎回の公演でわかるはず。今は俺はわからない。

--あなたにとって劇団温泉ドラゴンを一言でいうと?
踏ん張る所。安らげる所。チャンスと挑戦の場所。


--最後に公演を心待ちにしている皆さんにメッセージをお願いします。
今回の本公演は、ジョー・クーパーの役を劇団員の阪本、筑波、いわいのふで日替わりで演じます。
この事がどう僕たちに作用し、それぞれの公演がどう独自のものになり、皆様に観てもらえるのか、体感してもらえるか。ドキドキワクワクしております。是非是非それぞれの公演をお楽しみ下さい。
この挑戦に参加してくださっております、客演の皆様、スタッフの皆んな。素晴らしいチームワークで劇団公演を支えてくださってます。それぞれの公演で皆んなそれぞれが飛び交う公演となります。
皆んなが皆んな毎回が初日の様な気分の中ラストまで走り抜けると思います。俺たちみんなの劇空間にどっぷり浸かりにきて下さい!!!
心よりお待ちしております。


いわいのふ健
俳優。北大路欣也氏に師事。舞台、映画、テレビ、ナレーション等、様々な分野で活躍、現代劇だけではなく、時代劇もこよなく愛している。温泉ドラゴン第4回興行公演『birth』以降すべての作品に参加。日本工学院専門学校の非常勤講師を20年以上勤めている。所属は株式会社ヘリンボーン。